桜が散って、日に日に緑を増していく頃、
近所の家の藤棚に紫色の花がきれいに咲いていた、幼い頃の情景を思い出します。
最近ではあまり見なくなった藤棚ですが、満開の藤の花はそれは綺麗で、立派な棚をこしらえてまでして愛でる気持ちがこの年になってわかるような気がします。
また藤の花のレターセットのご紹介です。
前にも春ごよみシリーズで「藤の花」を出していて、私も気に入ってたのですがもう生産終了で、今回よく似たこの「藤の棚」を入荷しました。ちょっと控えめですが、藤の花が風に吹かれているような爽やか印象です。
このシリーズの封筒は、内側に柄が刷られていて封を開けると柄が目に入る、ちょっと小粋なしかけとなっています。昔の人が羽織の裏を凝ったような、そんな感じかな。
紙は鳥の子色の和紙です。鳥の子色って…う~ん、ちょっと生成りで、クリーム色ほど黄色を帯びない自然な色です。上の写真は、色が判るようにと本当は白い紙の上に置いて撮影したのですが、なんだかボヤケた感じになってしまったので、背景に色を入れてみました。それはそれで、背景色の選択って難しいものだな…と思いました。
余談ですが…冒頭の『近所の家』とは幼馴染の家です。
その家のお婆ちゃんは○○小町と言われたほどの美人さんだったらしく、しっかり者という感じのお婆ちゃんでした。その子と二人で井の頭公園の沼に足を取られて帰りが遅くなった時、二人並んでお婆ちゃんに叱られたのが藤棚の下だったので、私には「藤」というとその家の藤棚とお婆ちゃんが思い出されるのです。
藤のレターセット は、爽やかな春にお使いくださいね。
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