木乃香のこと

ようこそ。
森の香りと和紙雑貨 『木乃香 』(オンラインショップ)の店主です。
木乃香では、和精油(国産の精油)や入浴剤、和紙の文具などを扱っています。
ネット上でお店を運営するなら普通は 「アロマショップ」 とか 「和紙のお店」
という様に専門店にした方がいいのに、どうして二本立てなのか…
そんなところから木乃香のお店のお話をしようと思います。

50代に差し掛かった頃、何かやりたい、何か始めたい!と思う自分がいました。
でも何ができるだろう、今まで自分がやってきた中で何を形にできるだろう…
人生の後半で何か人の為になる事をやってもいいんじゃない? …などと色々考えるうちに、
自分の好きなもののひとつ、”檜の香り” が ポッと浮かんできました。
そう、ずっと檜の香りが好きだった。
初めて触れた酒枡の香りも、まな板の香りも、住宅会社にいた時の棟上げ後の香りも、
ずっと檜の香りに癒されてきたじゃない… と再確認したのです。
そして更に思い出したのは、高知県のある製材所から、
「桧の間伐材を利用したログハウスを作りたい」という依頼で開発に携わった時、
その会社の方たちが間伐材の利用をしきりに訴えていたこと。
でも失礼ながらその頃の私にはピンと来てなかったのです。
あの頃、輸入住宅が流行り始めて輸入材が横行してたので、
林業に関わる人たちにとっては切実な問題だったということを。
これだ! これをやろう。
日本の林業を支える人たちが間伐材から抽出した精油を届けよう!
それが木乃香のお店の始まりです。
倉沢の檜
そういう訳で、木乃香は国産の精油(和精油)を扱っています。
通常のアロマショップのように外国産や多種多彩な精油はありません。
日本の樹木の精油。 その殆どがヒノキの精油です。
この片寄り方は如何なものか… とも思いますが、
アロマショップで開業しては、和精油の影が薄まってしまいますし、
アロマ専門店をやりたくて和精油を扱う訳でないので、それは予定にありませんでした。
そこでもうひとつ、私の好きなもの 『和紙』 を扱うことにしました。
こうして木乃香は、森の香り と 和紙雑貨 という二つの柱でやっています。
『和精油』 と 『和紙』についての熱い想いは、また追ってお話いたします。

そしてもうひとつ、これからのこと。
数年前にお香を学んで香司(お香を作る人)の免許を取りました。
今もずっと勉強中で時折講習を受けています。 とても奥が深いです。
ネット上のお店は香りを伝えるのは難しいですが、匂い袋や文香などの
身近な和の香りをお届けできたらいいなと思っています。

現在お店は一人で運営しているため、至らないところもあると思います。
寄る年波には勝てず、いつまで続けられるだろう…という不安もありますが、
もの作りと運営の狭間で揺れながら、できる限り続けていきたいと思っています。
どうぞ時折ショップやブログへお寄り頂ければ嬉しいです。

店主

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